カッとなってつい怒鳴った挙句、「どうしてあんなに怒ってしまったんだろう」と後悔した経験は、誰しも一度はあると思います。しかも、あとになって考えてみると、その原因の多くはびっくりするほど小さなことであったりします。

そんなとき、あなたはどうしていますか。自分は短気な性分だから、怒りは感情だからコントロールなんてできっこないと言い訳して、あきらめていませんか。

実は小さなことで怒ってしまうのは、原因があります。その原因を知る上で、私たちはまず心の中に感情を注ぐコップがあることを知らなければなりません。

心の中にコップがある様子をイメージしてください。コップには、生きていると次第にネガティブな感情が溜まっていきます。

時間がないという焦り、誰にも話を聴いてもらえない寂しさ、仕事による疲労、身内の不幸、言葉にしがたい漠然とした不安。そういった感情が溜まった末、コップいっぱいになったとき、最後の一滴によってあなたの怒りは爆発するのです。

そう、小さなことだったのに「どうしてあんなに怒ってしまったんだろう」と後悔する原因が、まさにこれです。人間はいま目の当たりにしているものに対してのみ、怒っているわけではないのです。大きな怒りの裏には、さまざまな原因から生まれたネガティブな感情が潜んでいるのです。

これを未然に防ぐためには、日頃から心の中のコップに目を向けておく必要があります。つまり、「今、自分はどんな気持ちなんだろう」「コップの中にイライラを溜めていないだろうか」と日常的に問いかける機会を持つということです。

もちろん、コップを持っているのは自分だけではありません。自分以外の人も心の中にコップがあるとわかっていると、いざ理不尽なことで怒られたとしても「何かプライベートで嫌なことがあったのかもしれないな」と軽く受け流すことができます。

カッとなって事態が好転することは、まずありません。怒りの感情と上手く付き合うためのファーストステップとして、コップの中の感情にこまめに目を向けることを忘れないようにしましょう。