私(僕)が出勤の際に通ってくる道に、桜がきれいな道があります。

4月の満開の時期にはわざわざ電車に乗って、遠くから見に来る人もいます。ネコもしゃくしも上を見上げて「うわあ~。きれいねえ」と言っていたり、スマホで撮影をしたりしてました。

でも、5月になった今は誰も桜を眺めながらこの道を歩く人はいません。葉っぱばっかりの桜など、誰も見向きもしませんよね。ましてや、冬になって葉っぱを落としてハゲ坊主になった桜だなんて、誰も見ていないと思います。

3月の半ばくらいから、「桜の開花はまだか?まだか?」と騒いで、やれ「3分咲きだよ、5分咲きだよ、満開になったよ」と騒いで、あれだけ騒ぎ立てておいても、今はもう誰一人注目していないよねえ。

それでも、腐ることなく来年の春にはまたきれいな花を咲かせてくれる。桜って、すごいなあって思います。私も見習わないといけないなあ、って思ったんです。桜は、冬が寒ければ寒い方ほど、きれいな色の花を咲かせるらしいです。

でも私は桜よりも、もっと偉いなあと思う花があります。それはタンポポです。

昨年、桜を見に行った時のことです。みんなは上ばかり見てきれいに咲いた桜の花しか注目してなかったけど、ひねくれ者の私は桜の根元をふと見てみたんです。そしたら、黄色いタンポポが4つほど咲いていました。

「うわあ~、誰も注目してないのにこんなところで咲いてるやん。小さくてかわいい花なのに、なんでみんな桜ばっかり見るねん!タンポポも見てあげろよ!」って思いましたね。

そして今年もまた、そのタンポポは桜の木の下でひっそりと咲いてました。タンポポってビル街でも、アスファルトを押しのけて、ひっそりと咲いてたりしますよね。

私もタンポポに負けないように、誰からも注目されなくても強く生きようと思います。仕事もタンポポ精神でがんばります。