スピーチで緊張しない方法についてお話します。今回は具体的なテクニックではなく、階段で言うなら一歩目の心構え編です。
結論から先に言うと、緊張自体はしてもいいです。結論を先延ばしにすると、聴いてる側が眠くなるので。
早速タイトルと矛盾していますが、緊張はむしろ程よくしていきましょう。これからその根拠を解説していきます。

これから三つ質問をします。聴くのに徹すると眠くなると思うので、存分に巻き込んでいきます。まず、第一問。今の貴方の気分を1~10までの数字で表してください。数字が大きいほど、貴方の気分を良いものとします。続けて2問目。どんな出来事が起こったら貴方の気分は最高の10になりますか。さて、これが最後の質問です。どんな出来事が起こったら貴方の気分は最低の1になりますか。(時間配分をしながら、聴き手に質問)

何人かの方に答えてもらいましたが、どうでしょう。悪いことの方がショッキングな内容が多い気がしますね。ちなみに10点より1点、つまりは良い内容より悪い内容の方がたくさん思いついた、思いつきやすいと感じた方はどれくらいいらっしゃいます?(挙手制なりなんなりで数を把握) 
さて、私の言いたいことが何となく見えてきたという方もいるのではないでしょうか。
そうです。人間はプラスの内容よりマイナスの内容に目が向くようにできているのです。進化の過程上、これは仕方がないことなのです。

ネガティブなことばかりに目が向いて、自分はなんて悲観的なんだろうと落ち込む前に、そもそも人間はこういうふうにできている、だから無理もないことだとネガティブな自分を受け入れましょう。どうです。ただ、頭ごなしに今の自分を受け入れろと言われるよりも、根拠を示された方がすんなり受け入れられませんか。

不安がたくさん頭を過ぎるということは、言い換えればそれだけリスク予知の能力に長けているということです。リスクを考慮する人がいるから、チームは成り立ちます。チーム全員がリスクは二の次のチャレンジ精神旺盛メンバーであれば、成果を上げることはあってもその成果が長続きすることはないでしょう。

後ろ向きな人は前向きになりたいのであれば、まず「言い換え」から始めてみましょう。たとえば「もうすぐ大事なプレゼンが控えている。不安で今からドキドキするなぁ」と思ったら、「ドキドキするのは神経が高ぶっている証拠。脳が自分に大事なプレゼンがあるから準備しろと訴えかけている。だから準備をしないと!」と解釈し直してみましょう。
何だそんなことかと思うかもしれませんが、これだけでも結構効果は得られるはずです。以上、階段で言うなら一歩目の心構え編でした。緊張し過ぎて本番で思うようなパフォーマンスが発揮できないという方、ぜひ試してみてください。