今年の甲子園の高校野球はコロナウィルスの影響で中止されました。
100年以上を誇る歴史の中で大会が中止されたのは、大正7年に起きた米騒動と、昭和16年の戦争の拡大による2回だけで、今回が3回目です。

ところで、甲子園というと風物詩になっているのが、負けたチームの選手が持って帰る甲子園の土です。
毎年、甲子園から持ち帰られる土の量は、なんと約2トンもあります。

実は、この甲子園の土というのは昔からそこにあったものではなく、人工的に作られています。
甲子園の土は黒土と砂がブレンドされてできています。
黒土だけだと、学校のグラウンドのように硬くなりすぎてしまうので、砂がブレンドされています。

そして、甲子園の土は2年に1度、シーズンオフに補充されます。
ただ、1箇所から集められているわけではなく、日本全国の様々な地域から運ばれてきます。
最も有名なのは岡山県ですが、岡山県だけではなく、鹿児島県や鳥取県、三重県、大分県の土も利用されています。
採取される場所は、ローテーションで決められているわけではありません。

また、砂に関しても1箇所だけではなく、中国の福健省の砂や、瀬戸内海の砂浜、甲子園浜などの砂が使われています。
なお、ブレンドとはいっても、その土地によって硬さや水分の吸収力が違うため、ただ単に混ぜているわけではありません。
ちゃんと、野球に適した配合に調整されています。

ちなみに、春の大会は雨が多いことから砂が多めになっており、夏の大会は白いボールを見易くするため、黒土が多めにブレンドされています。