最近の大人は心にゆとりが少なくなってきているのではと思う人もいるようです。それは、テレビのエンタメ系の柱であるテレビドラマを見ては「本当ならばあんなことしない。」とか「あんなことやったら犯罪です。」ということをSNSで発信している人が多いのです。

確かに彼ら彼女らの発言は正しいのかもしれません。しかし、テレビドラマに限らず小説などもそこに書かれていることは「フィクション」という前提のもとに作られた世界を楽しむためのもの物語にすぎません。

つまり、そのような嘘っぱちの番組を嘘っぱちと言ってたたく人というのは、物語に真実を見出したいのでしょうか。そのような人向けのものはドキュメンタリー番組を見ればいいと思います。

それをしないでただの物語を見て、そのように考えるのはちょっと日本人自身が幼くなってきているのではないでしょうか。年端もいかないような子供だって、アニメの主人公が手からビームを撃つからといって、自分も修行すればその技が使えると思わないのに、そのような人たちは大人なのにどうしてエンタメをエンタメとして楽しめないのでしょうか。

私が考えるその理由は、日本人が金銭的だけでなく精神的に貧しくなり、そのような創作物を楽しめなくなっている人が増えたのではないかと思うのです。しかし、そのような人も本当の意味で経済的貧困ではなく、社会にいごごちの悪さや何か息苦しさを感じ、それを晴らす目的でドラマのおかしな部分にかみついてそれにより自分の存在価値を確認しているようにも思われるのです。