先日、ある家での揉め事を耳にしました。
年老いた親の介護に関するよくある事件なのですが、
体も頭も衰えた親を、同じ敷地内に別棟を建てて住む長男夫婦が世話をしていました。
結婚して家を出た次女も、頻繁に帰ってきては何くれとなく世話をしています。

これ、一見良い話で問題がないように思えますが、
ある日、突然工務店の人がトイレとお風呂のリフォームするからとやって来たのです。
長男夫婦は寝耳に水で驚きました。聞いてみると、次女から依頼があったとのこと。

驚いて直ぐに連絡をしてみると、「ええ、お願いしたよ」と軽い返事。
長男が、こちらは何も聞いてない旨を言うと、
「え?そちらに相談しないと駄目かしら」と不思儀そうな物言いです。

次女の言い分はこうです。
動きにくくなった親が暮らし易くしようとしただけで、悪いことをしているわけじゃなし、
いちいち許可がいるのかと不満げな様子です。

この話を貴方はどう思いますか? 
次女は自分の立ち位置について思い違いがあると私は思うのです。

親の毎日の世話は兄夫婦がしてくれています。 
掃除や買い物などの日々の些少なことならともかく、自分の実の親に関することであっても、
リフォームなど大きな事柄を、そんな兄夫婦に断りもなく実行してしまうのは、
ある意味越権行為ではないでしょうか。

少し古い考えかもしれませんが、他家に嫁げば実家は、もう自分の家ではありません。
その家で決定権は、1位・兄、2位・兄嫁、そして家を出た次女はその後なのだと思います。

全く悪意はなく、良かれと思う善意の行動なのでしょうが、
複数の人が関わる事柄では、思いの善し悪しは別にして、
この立ち位置が崩れると思わぬ混乱が起こります。
会社にあっては、この立ち位置の大切さはなおさらだと思います。