毎日当たり前のように穿いている靴下について、製造工程などあまり深く考えたことがありませんでした。

1560年、エリザベス1世が穿いていた手編みの靴下の足首の角度は、人間の足首の角度と同じ90度でしたが、徳川光圀が穿いていた日本で最初の靴下の足首の角度は135度でした。

靴下の製造方法が、手編みから機械編みに変化したことによって、足首の角度が90度から135度になりました。
1589年、イギリスの牧師が開発した手動の編立機械をきっかけに普及した機械編みによって、靴下の足首の角度が135度になりました。
日本で最初の徳川光圀が穿いていた靴下の足首の角度が、135度だったことで靴下が日本に入ってきたとき、機械生産されていたことがわかります。

靴下の足首の角度が、135度になったのは、大量生産するための理由がありました。
機械で靴下を編むとき、回転しながら、穿き口の部分から筒状に編む“回転編み”ですが、かかとは筒状の半分だけを往復で編む“往復編み”です。
かかとを編み終わると、再び回転しながら、つま先まで筒状に編んでいきます。
このような靴下の製造工程の中で、最も手間がかかるのは、作業スピーカーが半減してしまう“往復編み”のかかとの部分です。
足首の角度が90度の靴下を作ろうとすると、手間がかかるかかとの“往復編み”が増えるうえ、時間もかかってしまいます。
靴下の生産効率を考え、機械で大量生産するために、“往復編み”を減らしかかとの部分が少なく小さく作れる135度が最適でした。

ずれ落ち難く、穿き心地もよい足首の角度が90度の靴下“直角靴下”を使い、錦糸町にある無印良品の靴下工房では、世界に1つしかない“マイ靴下”が作れます。
専用のタブレット端末に好きなデザインを入力したあと、靴下の色やサイズ、デザイン用の色糸を選びます。 機械にデータが送られると、“直角靴下”にデザインを編み始め、10日間ほどで世界に1つしかない“マイ靴下”ができ上がります。
1足400円から600円の手ごろな値段で作ることができる“直角靴下”は、贈り物に利用する人も多く、大切な人への贈り物や自分へのささやかなご褒美にオススメです。