多くの人たちはうすうす気がついていますがそれを口にできないことというのがあります。それは貧しい人ほど生活するために大きな負担を強いられるということがあるのです。普通以上の生活水準の人から見ると、お金がなければ自炊すればいいと考えますが、本当に貧しい人というのは自炊する設備が家にないのです。

ですから、そのような人は格安スーパーマーケットへ行き、そこに売られている非常に安価の品さえもその人にとっては価値のないものになってしまうのです。そのような人は自炊できないのですから、調理された割高なものを購入せざるをえないのです。

そして、彼らは貧困から抜け出すために何か勉強しようと思ってもそれをするためにお金も工面できないので、ずっとその生活を強いられることになるのです。ただ、このような現実はマスコミでも頻繁に報道されることはないので多くの人は知りません。

私たちが知る情報は、老後にはある程度お金をもっていないと貧困老人になってしまうとか、その程度の報道なのです。私たちはまだ現役労働世代なので、この貧困老人といわれてもぴんと来ません。なぜならば、自分の両親もサラリーマンをやっていたり、すでに引退していたとしても、体も元気で年金もあるからです。

そう、私たちは、自分が興味や関心があることしか知ろうとしないのです。自分が経験したり、何かで読んだり見たりしたことはしていますが、それ以外のことは私たちは知りません。知らないどころか、私たちはそのようなことに対して一切関心をもちません。

それは、多くの受験生が東京大学の理科三類に合格するために数学をどうするとか、国語をどうするとかを考えなくても、自分が受ける大学に合格できるので、東京大学の入学試験のことを考えないのと同じなのです。

ですから、私たちは自分に対して起こっていることには関心はありますが、それ以外には関心がないので、多くのマスコミの報道には鈍感です。しかし、自分に関係のある報道には敏感なのです。