初夏の頃、自然が多い場所では、ホタルがよく見られます。

7月の風物詩の1つであるホタルの鑑賞は、自然がもたらすプラネタリウムのような美しさがあります。

暗闇の中に、たくさんの小さな光が点々として、ホタルの光がもたらす、星降るような印象は、とても幻想的で美しいです。

この頃は、近所でホタルを見ることができなくなってきました。

ホタルは、きれいな水や餌がある環境でないと生きることが難しい繊細な虫だとされています。

近代社会の問題の1つでもある環境汚染も、ホタルが見られなくなった一因のようです。

では、ホタルにとっての理想的な環境って、どんなだと思いますか?

生きていくためには、何かを食べなければいけません。餌が豊富にある場所は、やはりホタルにとっても大事だそうです。

川の中に、餌となる巻貝がたくさんいること。それが、ホタルが生きるために必要な、最も大事な環境ということです。

しかし、巻貝が川で生きるためには、巻貝が餌としている藻類が豊富に必要です。

そして、藻類は、魚のフンや水中の有機質を栄養に育ちます。

貝類、藻類、魚などがいる川であるには、その川の環境が、あらゆる生物に対して優しい、「きれいな」川である必要があるのです。

ホタルがたくさんいるということは、その近くにある川の環境が、「きれい」であること。そこに住む生物たちにとっても良い状態が保たれている、ということにもなります。

川魚が住めなくなれば、藻類も生きられず、巻貝は減り、ホタルも自然と姿を消してしまいます。

近頃は、都会でも、ホタルを見ることができる場所ができています。

ホタルにとって良い環境とは、あらゆる生物、そして人間にも良いという意識から、環境問題に取り組む人が増えてきたからでしょう。

ちょっと検索すれば、そんなに遠くない場所で、ホタル観賞会が開かれているのを見つけられます。

ちょっと時間があるときにでも、ホタルの幻想的な世界に酔いしれてみるのも良いかと思います。

そして、ホタルが生きていくためには、どんな環境が必要なのか。そんなことに思いを巡らせてみるのはいかがでしょうか。

会社の中で働く人たちにとっても、ホタルと同じです。

隣同士の仲間たちと助け合っていくのも、良い仕事をこなすためには必要な環境です。

身近な人との良い関わりが、結果的に自分の環境を整えている。そんな景色がホタルの光から見えてくるかもしれません。