完璧主義は何かと批判の対象にされがちです。
理由のひとつとして、「タスクへの着手が遅くなりがち」ということがよく挙げられます。

最初から完璧な成果を出さなければならない、それを出すためには準備もまた完璧でなければならない、そういった思い込みに縛られ、綿密なプランニングにリソースを割き過ぎた結果、肝心のタスクに取り組む時間がなくなってしまう。
確かに頷ける話です。

とはいえ、完璧主義でなければ困る職業も世の中にはたくさんあります。旅客機の整備士やスペースシャトルの部品の製造業者が、自らの職務に対して完璧主義でなかったらそれこそ大問題でしょう。

そう、悪いのはむやみやたらに完璧主義を貫くことであって、「この点だけは完璧であろう」と努める限定的な完璧主義は、むしろ良いことなのです。
ここまで話を進めると、皆さんの中にある疑問が浮かんできませんか。
「そもそも完璧主義とタスクへの着手が遅い──先延ばしってホントに関係あるの?」という疑問です。

驚いたことに、カルガリー大学の研究によれば、完璧主義と先延ばしに大して相関性はなかったのです。
では、何と深い関わりがあったのかと言えば、それは「自尊心の低さ」です。

この研究結果を知ったとき、私ははっとしました。
何か行動をやりきれば、必ず結果がついてきます。
見方を変えれば、何もやりきらない、もしくは着手さえしなければ結果が出ることはない、つまり周囲から評価を下されることもありません。

先延ばしの大きな原因が自信のなさにある──というのは、まさしくこれではないでしょうか。
「できないヤツというレッテルを周りから貼られるかも」という自信のなさが、あなたの先延ばしグセの正体かもしれないのです。

「自分が何かと先延ばししがちなのは完璧主義のせい」と自らに言い聞かせていませんか。
完璧主義という言葉の裏に、何かを隠してはいませんか。

自尊心を高くする、自信をつけるためには、生活習慣の改善が第一歩と考えられています。意外に思われる人もいるかもしれませんが、健康的な肉体・体型の維持とメンタルには密接な関わりがあるのです。
体に良い食生活、ウォーキングなどの軽い運動を心がけることから始めてみませんか。