元マイクロソフト社長の成毛眞さんは、読書をしない人を「サルである」と述べられています。

成毛さんは読書家で、日経新聞の記者から「超並列読書」と評されるほど多読されています。
自室、リビング、通勤途中、仕事の休憩中や空き時間など、隙間時間を利用して読書の時間に充てています。

なぜ、成毛さんはそれほどまで本を多読するのでしょうか。

それは、読書の効果を知っているからです。

数冊の本を同時に読んでいくと、集中力がついていきます。
そして、後々仕事につながっていきます。

例えば、弊社で革命的な商品を開発したい場合、同業他社の製品カタログや本をいくら読み込んでも、他社よりも少し優れた商品しか作れないでしょう。

しかし、ブラックホールに関する論文と江戸時代の食文化の本、ロココ調のインテリアに関する写真集と阿川佐和子のエッセイなどを同時に読んでいたら、それらからエッセンスを抽出し、革命的な商品のアイデアが無限にでてくる可能性があります。

多読のメリットは3つあります。

1つ目は、常識から解き放たれることです。

私たちは、令和時代の日本に住んでいます。
しかし、世界に目を向けてみると、日本の常識が非常識になる国や地域があります。
100年前、300年前、それ以上前の日本から見ても、現在とテクノロジーや衣食住の面においてもまったく異なります。

つまり常識は、半永久的に続くものではなく、時代の変化によって移り変わっていくことが、読書経験から知れます。

2つ目は、情報リテラシーが高まることです。

現在、SNSに迷惑な動画を上げたり、1人の人間に対して執拗にバッシングをするような、情報リテラシーが欠如している人々がいます。
成毛さんは著書『本は10冊同時に読め』の中で、「そういう人たちは本を読んでいないだろう」と述べています。

読書では、文章から作者が何を言おうとしているのかなどを想像します。
その訓練を重ねることで、日常生活においても一旦冷静になって、相手の立場や気持ちを想像できます。

3つ目は、現在ある地頭を最大限に活かせます。

「地頭を鍛える方法」などと謳うビジネス書を見かけますが、成毛さんは「地頭は残念ながら鍛えられない」と言います。
しかし、「『超並列』読書術」で「現在持っている地頭をどこまで使いこなせるか」変わってくるそうです。

なぜなら、「超並列」読書術では、「幅広いジャンルの本を同時に読み、異なるベクトルの情報を組み合わせる作業を繰り返す」ため、同時に、分かりやすい言葉を用いて相手に伝える語彙力も高まっていくので、地頭がいい人と変わらない力を身に付けられます。

アイデアはどこに落ちているかわかりません。そのアイデアを逃して後悔しないためにも、「超並列」読書術を身に付け、ヒトとして、最大限の能力を発揮できるように努力を重ねたいと思います。