「部下に働いてもらうコツのひとつは、部下が働こうとするのを邪魔しないようにするということだ」

これは経営の神様として有名な松下幸之助の言葉です。
私は自分なりにこの言葉の意味を考えてみました。

その1.目的に達する道はいろいろある。
仕事にはもちろん一つの目的があります。でもその目的に辿り着く方法は一つではなく何通りかあるものです。
上司としては、つい自分か最善とする方法を押し付けたくなります。しかしそれは部下にとっては必ずしも最善ではないこともあります。
仕事をするのは部下です。方法の押し付けは邪魔です。

その2.部下のやる気を引き出す。
仕事を自分が裁量できれば自然とやる気が出てきます。任せて貰えたということは喜びです。そしてやる気は責任感と表裏です。
必要以上の口出しは邪魔です。

その3.部下を成長させる。
仕事を達成するための最善の方法を選ぶ。より効率よく達成するために創意工夫する。もし問題が生じた時にはその解決方法を考える。
などを自らの判断と決断で行うためには、仕事を自分の果たすべきこととして捉えなければ不可能です。そして人は成長します。
要らぬ口出しで部下の邪魔をしていては、部下ははいつまでも成長しません。

その4.環境を整える。
上司の責務は口出しではなく、部下が働きやすいように環境を整えることです。

結局は部下を信頼すること、これに尽きるようです。

しかし、幸之助さんはこうもいっています。
「100%信じて任せるのは、なかなかできることではない。例えば40%の危惧があっても、60%できるだろうと思えば任せる。
信頼することを基本にして任せはするが、大切なことや上司として言うべきことはちゃんと言う。自主性を尊重しながらも遠慮なく言う」

部下を把握し、部下を信頼し、部下に任す。そして部下が外れないように見張る。
最初から自分でやった方が早くて簡単ですが、この面倒臭いことが上役の仕事なのだと諦めましょう。