ニュースで有名人の方が病気になったと聞くと、皆どこか他人事のように感じているのではないかと思います。
事実、恥ずかしながら私もそうでした。

しかし先日、考えを改める出来事がありました。私が骨髄移植のドナーに選定されたのです。
骨髄バンクのドナーになるには、健康面で問題がないことに加え、骨髄提供をするために数日入院が可能であることが条件となります。
骨髄提供が必要なのは白血病の患者さんです。
ドナーの選定は数人同時進行で行われることがあるため、私が断っても別の誰かが提供する可能性もあれば、私が断れば患者さんは骨髄移植を受けられず死に向かうしかない可能性もあります。

ここで私は、自身の健康状態のあり方に真剣に向き合うことになりました。
血液検査のデータ上、問題はないのか。血圧は正常値範囲内か。血尿は出ていないか。感染症にかかっていないか。予防接種はしているか。
これらを全て調べ、問題がないこをと知って安堵しました。

しかし、次の問題がありました。骨髄提供のために会社を数日休むことは可能なのか、ということです。
選定を受けた時点で、提供をするかしないかを早めに骨髄バンクに返信せねばなりません。
そのため私はすぐに上司に相談しました。
結果、上司は「ドナー休暇はないが有給を使用すれば数日休める」と理解を示してくださいました。
そのため安心して提供することを決めました。
結果的に提供はせずにコーディネートは終了したのですが、自分の健康を考えるためのいい経験だったと思っています。
そして病気に理解のある上司を持ったことを誇りに思うようになりました。

今年(2019年)の2月に、競泳の池江璃花子選手が白血病を公表したことは記憶に新しいと思います。
白血病は発生機序や原因が不明瞭なため、予防法も確立されていません。
同様に、この世に存在するあらゆる病気は予防法が不明確であることが多い。

ではそのために何ができるかというと、「予防できる病気は予防する」ことなのです。
例えば、生活習慣病と呼ばれる、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症。
生活習慣を変えることは容易ではありません。仕事で疲れていれば尚更です。
私も今の生活習慣を大きく変えることは難しいですが、最近毎日体重計に乗るようになりました。

私は一人の社会人として、自身の健康を管理する義務があります。
しかし怪我や病気は意図せず突然襲ってくるものもあります。
この話を聞き、一人が一瞬でも自身の健康に思いを馳せて頂けたのなら、本望です。

ご清聴ありがとうございました。