人間関係の中では,相手に苛立ちを覚えることがあるものです。
時には,傷つくようなことを言われるかもしれません。
そんな時,どのように対処できるでしょうか。

同じように相手を攻撃するようなことを言ったり,痛烈な皮肉を込めて言い返したりするでしょうか。
瞬間的には気持ちがスカッとするかもしれませんが,本当の解決にはなりません。
相手との関係は一層悪化するでしょう。

賢王として名高いソロモンが書いた格言にこんな言葉があります。
「洞察力があればすぐに怒ることはない」

「洞察力」とは相手の言ったことの背後にある真意や状況を見極める力のことです。
その人はなぜそんなことを言うのでしょうか。
何かを期待していたのにかなえられなかったのでしょうか。
あるいは,その人のプライベートで嫌なことがあって虫の居所が悪かったのでしょうか。

何か酌量できる理由があるかもしれません。
怒りの感情に自分が制御される前に,「なぜ」と考えてみます。

よく「アンガーマネジメント」では8秒の間をとることが勧められます。
しかしこの格言を適用するなら,その8秒をただ我慢するのではなく,思考を働かせます。
8秒を効果的に使うことになるのではないでしょうか。

感情をただ抑えるのではなく,意識的に感情を思考に置き換えるのです。
今日も1日の中で,誰かにちょっとした苛立ちを覚えることがあるかもしれません。
そんな時は,ぜひこの格言を思い出してみてください。

怒りに任せて言い返すよりも,ずっと穏やかな気持ちを保てるはずです。