大きな企業には、「監査役」という機関があります。
監査役は株主総会によって選任されます。

サラリーマンの中には、監査役がどんな役割をするのか、知らない人が少なくありません。
監査役の役割は「取締役の職務執行を監査」することであり、主な業務には「業務監査」と「会計監査」があります。

業務監査というのは、取締役の職務執行が法令や定款に違反していないかをチェックすることです。
一方、会計監査では、決算書類などの会計内容をチェックします。

仮に、取締役が違反行為をしていた場合はそれを阻止し、是正させなければなりません。
それができるように、監査役には色々な権限が与えられています。

例えば、
・取締役や従業員に事業内容を報告させる。
・事業に対して独自に調査する。
・取締役会に報告する。
・株主総会へ監査結果を報告する。
・取締役の違反行為に対し訴訟を起こす。
などがあります。

また、監査役としての職務を全うするため、行わなければならない業務があります。
例えば、
・重要会議へ出席したり、決裁書類などを閲覧したりして、会社の業務内容や財産状況の調査をします。
・法令への違反行為や、違反の恐れのある行為があれば、取締役へ差止め請求をします。
・取締役に違反行為があった場合に、締役会を招集して防止を図ります。

監査役はいわば、会社のビジネスにおけるレフェリーであり、会社全体の適正な利益と繁栄を目指します。
従って、判断基準はあくまでも法令や定款であり、特定の取締役の意思に沿ったり、自分の主観で判断したりすることは許されません。

監査役の最も重要で、唯一の職務がコンプライアンスです。