わたしが以前いた職場の先輩に聞いた話で、今でも心に残っている言葉があります。

それは「ありがとうの反対はあたりまえ」です。

はじめに聞いたときはピンとこなくて、「ありがとう」の反対は「どういたしまして」とか「ごめんなさい」とかかな??と思いました。

しかし「ありがとう」は漢字で「有難う」、つまり「有る」ことが「難しい」と書きます。

「あなたがわたしに親切にしてくれたことは、本来では有ることが難しいような素晴らしいことだ、有難い」
「こんなに素敵な贈り物をもらえるなんて、今までには有ることが難しかった、有難う」

このように、「有難い」ことに対して感謝の気持ちを述べているのです。

では「有難い」の反対は?というと、「有る」ことが「難しくない」、つまり「有ってあたりまえ」。
あたりまえのことに感謝の気持ちや言葉はなかなか出てきません。

しかしそれは本当にあたりまえなのでしょうか。
家族が食事を作ってくれる、友人がちょっと気を利かせてくれる、店員さんが気持ちの良いサービスをしてくれる、、そんな光景がわたしたちにとって「あたりまえ」になっており、感謝の言葉を忘れていないでしょうか。

さらに言うと、今健康に過ごせていること、仕事があること、日々の暮らしにやりがいがあることなども本当にあたりまえなのでしょうか。

わたしはこのお話を聞いてから、些細なことでも「あたりまえ」だと思わずに「有難い」ことであると考え、できるだけ感謝の気持ちを人に伝えることを意識しています。