ビジネスの中で、どうしても勝ち負けというものはつきものです。
同業他社に勝つ、ということは当然必要なことですし、仕事仲間同士でライバルに勝ちたい、と思うこともあるでしょう。
そのような「勝ち」をめざすことは、業績をあげるために必要だし、なんとか勝ちたいと思うのは基本的に悪いことではありません。

しかし、そのような「勝ちたい」という気持ちが落とし穴になることもあります。
例えば、コンプライアンスに反するような無理な営業をかける、といったこともこの「勝ちたい」という気持ちから起こることがあります。
きちんとした努力をしないで、結果だけをもとめるから、無理な行動に出てしまうのです。
結果を出すためには、地道な努力が必要で、その途中には山あり谷ありのこともあるでしょう。
いったんは、負けたように見えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、そこでずるいことをすれば、結果的には会社にも損害を与え、自分にも大きなマイナスが生じます。

そこで大切なのは、「負けない」ということだと思います。
今は谷底にいるとしても、そこで負けないと決めれば、いつかは登っていけるからです。
また、仕事上のライバルに勝ちたい、という気持ちが、会社内でのチームワークにトラブルをもたらすこともあります。
相手のミスを喜んだり、時には足を引っ張ったり、そんなことは自分はやらない、と思っていても、知らないうちに相手が自分より下になることを望んでいることはないでしょうか。
このような、ライバルにただ「勝ちたい」という気持ちが、間違った意識や行動につながらないようにする必要があります。

この場合も、「負けない」という意識を持っていれば、自分自身に目が向き、こつこつと努力することにつながるのではないかと思います。
「勝ちたい」と「負けない」は、似たようで違う言葉です。
この意識の持ち方ひとつで、仕事が変わる部分があるのではないかと思います。