知り合いのお子さんが、学習塾に通うようになりました。
そこで、教室長の先生にこういわれたそうです。
「ここではじりつした生徒を育てることを目標としています」

ここでみなさんは、「じりつ」にどのような漢字をあてられたでしょうか。
多くの方は自分で立つ「自立」を思い浮かべられたと思います。
私もそうでした。
親元から自らの足で立ち、巣立っていく。素晴らしい目標ですね。

ですが、先生の指す「じりつ」は違いました。
自分の自に法律の律。
自らを律すると書いて「自律」、これが目標だというのです。

立つ方の自立はとにかく支えや支配無しに立てるかどうかで、行動の善悪は問いません。
一方律する方は自分で規範を決め、それに反することなく正しくまっすぐに歩き続けられるかどうかです。
後者の方が圧倒的に難しいと私は思います。

知り合いのお子さんは中学1年生だそうです。
義務教育中のお子さんでも自律を目標とできるのであれば、
社会人である私はどうなのだろうか。
そもそも自分の中でこれだけは守らないといけないといえる規範はしっかりあるのだろうか。
その規範、つまり自分を信じて、まっすぐに歩けているだろうか。
知り合いから自立の話を聞いて以来、常々考えるようにしています。

社会人として立つ方の自立は当然必要です。
そして社会人としてより大きく成長するためには、
自分を律し、自分の信じた考えや選択に責任をもって動いていくことが不可欠だと考えています。

これで二つのじりつのお話は以上です。ありがとうございました。