朝ごはんのとき、白米に海苔を乗せたり、お弁当のおにぎりを作ったり、パスタや丼物の上に刻み海苔を散らす私でも、海苔のことを深く考えたことがありませんでした。
「お中元にそうめん、お歳暮に海苔を贈る」と決めている私が、海苔の等級や値段の違いについて調べてみました。

海苔には、黒褐色が濃く光沢が優秀な優等や特等、一等、二等のほか、三等から七等までの等級があります。
漁業組合の入札会に出品されるときにつけられる等級の基準は、海苔の生産地によって異なり、全国で統一されていません。
収穫時期や年によって、味わいや香りの変動が多い天然の海苔の品質を表す等級の基準を統一するのは、難しいことです。
しかし、同じ地域で生産されても、漁場や収穫日によって同じ海苔にならないため、同じ品質の海苔に等級をつけ、決められた値段で落札されます。
海苔の表面にある穴や傷を瞬時に見分け、業務用、寿司用などの用途を見極めます。
海苔は、味や香りなどに一切関係なく、黒により近いほどよい色のほか、表面の光沢、穴などの欠陥がないかを判断し、見た目で等級が決められます。 そのため、海苔の等級が高くても味や香りなどの保証がなく、低くても十分味や香りなどが楽しめます。

11月から3月中旬ごろ摘み取られる海苔のうち、最初に摘み取られた“新海苔”は、柔らかいうえ風味もよく、「特に美味しい」と言われ、贈り物として珍重されています。
そんな海苔には、昆布やかつお節、しいたけに含まれている3大うま味成分のグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸が含まれています。 さらに、アラニンやグリシン糖アルコールの甘味成分、タウリンの香味成分が含まれており、これらの成分が海苔の美味しさの秘密です。

美味しいだけではなく、食物繊維やカリウム、マグネシウム、鉄分、葉酸、ビタミンA、B2、B12、C、Kが含まれている海苔は栄養もとても豊富です。
海苔100gに含まれているこれらの栄養素が、成人女性の摂取量の目安を満たしており、ほかの水産物に比べ栄養価が優れています。
そのため、1辺20㎝ほどの海苔を1日2枚食べると、栄養補給や便秘の改善、動脈硬化の予防などができ、「医者知らず」と言われるほどです。
さらに、美しい肌や髪、爪を保つ、疲労回復、貧血や腸内環境の改善、血圧や血中コレステロールを下げるなどの効能もあります。

おにぎりや手巻きずしなど、お米と深く結びついていることが多い海苔は、工夫次第でいろいろな使い方ができるほか、嬉しい効能がたくさんあることもわかりました。 毎日の食生活に取り入れ、手軽な価格で手に入りやすい海苔の恩恵を受けましょう。